予防歯科
通常、虫歯や歯周病になってから初めて歯科医院を受診する人が多いです。
しかし、その時点では既に虫歯や歯周病にかかりやすい環境が形成されています。このような不良な口内環境では、どれだけ優れた治療を受けても数年後に再発する可能性が高いです。これは、根本的な原因に対処していないためです。
真の治療は、口内環境を虫歯や歯周病にかかりにくいものに変えることにあります。
そのためには、まず「なぜ虫歯や歯周病にかかったのか?」を正確に理解する必要があります。
必要な検査を行い、患者自身が日常的に見落としがちな口内環境を把握すると同時に、歯科医師や歯科衛生士が正確に診断するための検査を行います。
定期的なメンテナンス
歯につく白っぽくネバネバした歯垢(プラーク)は、食べかすではなく細菌の集まりであることをご存知でしょうか。
プラーク1g中には約1,000億の細菌が含まれており、その中には「むし歯」や「歯周病」の原因となる菌が多く存在します。
このプラークは、細菌が集まってできた「バイオフィルム」と呼ばれるもので、がんこに付着してなかなか取り除けません。
バイオフィルムは、台所や風呂場などでも見られる「ヌルヌルとしたもの」と同様のものです。
バイオフィルムは薬剤などで除去することができないため、毎日のホームケアと歯科医院でのプロによるクリーニングが欠かせません。
定期的に歯科医院で専用の機械を使用してバイオフィルムを除去し、自分で行うホームケアで再発を防ぐことが重要なのです。
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お子様の場合
むし歯菌は感染する可能性があります。 1歳6ヶ月から3歳の間は、身近な人から菌が感染する可能性があります。 したがって、お子様が感染するリスクを低くするには、ご両親や家族の口内環境を改善することが重要です。 家族の協力が欠かせません。
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大人の場合
現在、多くの方がむし歯や歯周病になってから初めて歯科医院を受診されています。 しかしこうした方々は、既に虫歯や歯周病になりやすいお口の環境を抱えています。 悪化したお口の環境では、最先端の治療を受けたとしても数年後に再発してしまうことがあります。 それは、原因となる要因を取り除いていないからです。
小児歯科
「痛みのない」「やさしい」「通いやすい」といった条件が、「良い歯医者」の定義に含まれることはありますが、それだけでは本当の良い歯医者であると言えません。
一時的な症状の対処だけでなく、長期的な視野で患者さんの健康をサポートすることが大切だと私たちは考えます。
特にお子さまや赤ちゃんの場合、最初の治療や予防処置が非常に重要です。
小さい頃から正しい歯磨きや予防処置を行うことで、将来的に「一生涯治療が必要ない歯」を育てることができます。
「食べる」「話す」という当たり前のことが、一生涯できるように健康な歯を維持することが私たちの目指すところです。
患者さんの生涯にわたる健康を守るため、私たちは治療方針として予防と長期的な健康管理を掲げています。
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痛みの少ない治療
当院では、お子さまが歯科治療に不安や恐怖を感じないよう、治療環境を整えております。
同時に、虫歯や歯周病の原因を調べ、正しい予防方法を提案し、再発を防止するためのサポートを行います。
生涯、歯を削ることのない健康な歯を保つためには、定期健診を受け、虫歯のできにくい環境を整えることが必要です。
お子さまが歯医者嫌いにならないよう、私たちが全力でサポートいたします。 -
なるべく削らない
「乳歯はすぐに生え変わるから虫歯の治療は必要ない」と思われる方もいらっしゃいますが、実は乳歯の虫歯は永久歯にも悪影響を与えることがあるため、むし歯治療をする必要があります。
しかし、できるだけ歯を削らず、精度の高い治療を行うために、薬剤なども駆使し、むし歯治療を行います。